2024年のMLBも大いに白熱しました。大谷翔平選手がエンゼルスからドジャースに移籍し、新鮮味があったレギュラーシーズンとなりました。
この記事では、2013年から12年連続でポストシーズンに進出したドジャースを含むポストシーズンで活躍したチームや選手を紹介します。
【MLB2024】出場チーム
出典:MLB.com
出場チームは以下のとおりです。
アメリカンリーグ(AL) | ナショナルリーグ(NL) |
ニューヨーク・ヤンキース | フィラデルフィア・フィリーズ |
ボルティモア・オリオールズ | ニューヨーク・メッツ |
カンザスシティ・ロイヤルズ | ミルウォーキー・ブリュワーズ |
クリーブランド・ガーディアンズ | アトランタ・ブレーブス |
ヒューストン・アストロズ | ロサンゼルス・ドジャース |
デトロイト・タイガース | サンディエゴ・パドレス |
ポストシーズン総評
2024年MLBのポストシーズンは、ALNLともにレギュラーシーズン最高勝率のチームが順当に勝ち上がった結果となりました。
筆者はドジャースファンのためNLを中心に観ていましたが、中部地区優勝のフィリーズに勝利したメッツ、ドジャースを最終戦まで追い込んだパドレスは、上手くポストシーズンにチームの勢いやコンディションを合わせてきたという印象でした。(とても強かった、、)
ALもディビジョンシリーズからガーディアンズ、ヤンキースが順当に実力を発揮し、リーグ優勝シリーズも投手、野手選手層の厚さを活かして、順当に勝ち上がった印象です。2023年は、レンジャーズ、ダイヤモンドバックスともにワイルドカードからの下剋上となったため、様相の異なる2024年のポストシーズンとなったといえるでしょう、
ワールドシリーズは、4勝1敗でロサンゼルス・ドジャースが世界一に輝きました。ドジャースはポストシーズンを通じて特に、ブルペン陣が安定していた印象です。
パドレスとのディビジョンシリーズ第3戦から、33イニング連続無失点を達成し、ポストシーズン最長記録タイという成績も残しました。しかしながら、リーグ優勝シリーズやワールドシリーズのブルペンデーでは、打ち込まれる試合も。ワールドシリーズ第5戦を勝ち切ったのは大きかったと思います。
ワールドシリーズは、ドジャースの先発であるフラハティ、山本、ビューラーが役割を果たし、3連勝。第5戦はヤンキースの守備のミスから5点差ビハインドを同点にした攻撃陣は、目からウロコでした。ワールドシリーズでより一層、ドジャースの地力を垣間見れる形となりました。
ドジャースをはじめ、今季FAとなる選手の来季去就が気にかかるところです。
ポストシーズンで活躍した選手
筆者がポストシーズンで活躍した選手を何人かピックアップして紹介します。ドジャースは野手・投手1名ずつ選んでいます。また、大谷翔平選手、ムーキー・ベッツ選手、フレディ・フリーマン選手のようなスター選手は、ここでは除外しています。もちろん、十分な活躍をしてくれたと思います。
キケ・ヘルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース)
出典:Ronald Martinez/Getty Images
1人目はキケ・ヘルナンデス。ポストシーズンと通じて状態が良かった印象です。ディビジョンシリーズ第5戦では、好投していたダルビッシュ・有選手から先制ソロホームランを放ちました。ポストシーズンでの通算ホームラン数は15本となり、歴代8位となっており、さすが、ポストシーズン男です。
リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズにおいても毎試合スタメン出場し、安定した成績を残しました。キケがいなければ、ドジャースの世界一ももう少し接戦となっていたのではないでしょうか?
ウォーカー・ビューラー(ロサンゼルス・ドジャース)
出典:MLB.com
2人目は、ウォーカー・ビューラー。ワールドシリーズ第5戦のスペシャルクローザーとして、9回裏のアウト3つを取りました。ビューラーの今シーズンは、トミー・ジョン手術明けで、5月に復帰しましたが、制球が安定せず、序盤で失点しまうシーンが多く、防御率5点台というレギュラーシーズンでした。
正直、ポストシーズンで先発は務まらないだろうと思っていましたが、キケと同様、ポストシーズンに勝負強い一面を見せてくれました。10〜11月に入ると、気温10℃以下のニューヨークでのメッツ、ヤンキース戦では、無失点ピッチを見せてくれました。メッツ戦の途中から、ランナーなしでセットポジションでの投球に変更して以降、制球に磨きがかかった印象でした。
ビューラーは今年、FAとなるためオフの去就が気にかかるところです。個人的には好きな選手なので、ドジャースと契約を延長することを望んでいます。
スティーブン・クワン(クリーブランド・ガーディアンズ)
出典:MLB.com
3人目は、スティーブン・クワン。今年3年目の若手で、ガーディアンズのリードオフマンで、レギュラーシーズンは3割近い打率を残しました。ポストシーズンでは、12試合連続安打を達成し、非凡な成績を残しました。
クワン選手を見てても中々三振せず、ファールで粘りながら、四球や甘い球を逆方向へヒッティングするのが上手いと感じました。速球系の球種に強いという印象です。
チームはリーグ優勝シリーズで破れてしまいましたが、来シーズン以降、応援したくなるパフォーマンスでした。日系3世でもあるため、もしかするとWBCで日本代表で出場する可能性もあります。
ダルビッシュ・有(サンディエゴ・パドレス)
出典:MLB.com
4人目はダルビッシュ・有。レギュラーシーズンは、コンディション不良や個人的な都合で、ローテーションから外れていましたが、ドジャースキラーの異名を取り、今ポストシーズンにおいても、ディビジョンシリーズ第2戦、第5戦に先発出場し、強力なドジャース打線を、2失点以下に抑える活躍でした。
豊富な球種から、ドジャース打線を研究し、戦略を立てて臨んだ結果であると思います。ビューラー選手と同様ですが、レギュラーシーズンから、エース級のピッチングができるのは流石、ダルビッシュ選手であると感じました。
来シーズンもパドレスで現役続行の可能性が高いので、白熱したドジャース対パドレス戦の主役となれるよう応援したいです。
タリク・スクーバル(デトロイト・タイガース)
出典:MLB.com
最後は、タリク・スクーバル。今季レギュラーシーズンの3冠王(勝利数・ERA・奪三振)がポストシーズンにおいても支配的な投球を見せてくれました。ディビジョンシリーズ第5戦以外は、3試合連続で無失点の圧巻のパフォーマンス。
100マイル近くの速球を軸にカーブ、スライダー、チェンジアップなどの変化球を織り交ぜて三振を取る本格派なピッチャーであると、ポストシーズンで初めて注目してみて感じました。また、投球フォームもダイナミックで球の出どころや打者がタイミングを計りづらい印象です。
タイガース5年目の27歳ということで、来シーズン以降、投手としての全盛期をこれから迎えるスクーバルの今後に期待です。
来年も白熱した決戦を期待!
MLB2024のポストシーズンも白熱した展開となる試合が多かったです。大谷翔平選手がドジャース1年目にもかかわらず、ワールドシリーズ制覇を成し遂げた形となり、感動や勇気をもらった気がしています。来季も大谷選手含めたドジャースの動向に注目したいと思います。
そして、オフシーズンのFA選手の動向もチェックしながら、来季東京ドームで開催されるドジャース×カブス戦の開幕カードを楽しみにしたいと思います。
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