HSPについて、外向的で活発なHSPがいるのは知っていますか?
HSPについて、特徴や適職について以下記事で解説しましたが、本記事では、HSPの中でも、細かに分類があることを紹介します。
HSPの4分類
HSPは、「繊細さん」と呼ばれるように、内向的なイメージが一般的には強いかと思いますが、実は外向的なHSPもいることを知っていますか?HSPには特性によって4つの分類に区別されるのです。
- HSP(内向的HSP)
- HSE(外向的HSP)
- HSS型HSP(刺激追求型内向的HSP)
- HSS型HSE(刺激追求型外向的HSP)
HSP(内向的HSP)
まずは、HSP(内向的HSP)についてです。こちらは、関連記事で解説していますので、そちらをご覧ください!
HSE(外向的HSP)
HSEとは、「Highly Sensitive Extrovert(ハイリー・センシティブ・エクストロバート)」の略語であり、HSPの中で、他者と交わることを好む外交的な気質をもった人達です。
この概念は、HPSの提唱者であるエレイン・アーロン博士と心理カウンセラーのジャクリーン・スティックランド氏によって提唱されているものです。
HSEもHSPと同様、「DOES(ダス)」にみられる繊細な気質をもっているということに変わりがありません。
違いなのですが、HSPが「内向的」であるのに対し、HSEは「外向的」である部分が大きいです。
内向的なHSPが全体の約70%に対し、外交的なHSP(HSE)は全体の約30%いるとされています。
HSE(外交的HSP)の特徴には、次のようなものがあげられます。
● 新しい人と出会ったり、他の人と関わったりすることに喜びを感じる
● 独りになると不安を感じるため、人と会ってエネルギーを得ようとする
● 誰かと協力して何かをすることが好きなため、チームワークを必要とする作業が得意
● 自分の気持ちを他の人と共有したいと感じている
上述のとおり、HSEは人と会うことを大変好みますが、HSPと同じように繊細な気質をもっているため、HSEも精神的・身体的に疲れやすい傾向にあります。
また、外交的であるがゆえに、自分自身がHSPの気質をもっているということに気づきにくいというのもHSEの特徴としてあげられます。
HSS型HSP(刺激追求型内向的HSP)
HSSとは、「High Sensation Seeking(ハイ・センセーション・シーキング)」の略語であり、変化や新しいことを好み、刺激を求めて行動をとる人達のことです。
HSSはアメリカの心理学者のマービン・ズッカーマン博士によって提唱された概念です。HSSには、次のような特徴があります。
● 好奇心が旺盛で、新しいことを見たり聞いたりするのが好き
● 自ら率先して行動を起こし外部に刺激を求める
HSS型HSPとは、HSSの「外に向かって刺激を求める気質」と、HSPの「繊細で内向的な気質」を併せもった人達のことをいいます。
HSS型HSPが占める割合は、HSPの約6%と言われています。次に、HSS型HSPの特徴の一例を紹介します。
● 物事に対し最初は意欲的に取り組むが、すぐに飽きてしまう
● 内心はパニックに陥っていても、周囲からは落ち着いてみられる
●やらないと何も始まらないことは理解しているが、色々考えてしまって前へ踏み出せない
● 大胆な行動をとる割に、小さなミスを引きずって落ち込む
このように、相反する気質を併せ持っているのがHSS型HSPの大きな特徴でもあります。
HSEとHSS型HSPは、よく混同されることがありますが、HSEは「社交的ではあるが外部に刺激を求めていない」に対し、HSS型HSPは「外部に刺激を求めるが社交的ではない」といった違いがあります。
HSS型HSE(刺激追求型外向的HSP)
HSS型HSEとは、HSSの「外に向かって刺激を求める気質」と、HSEの「繊細ではあるが外交的な気質」を併せもった人達のことをいいます。
HSEのほとんどが、HSS型HSEであると言われています。HSS型HSEには次のような特徴があげられます。
● 好奇心が旺盛で行動力がある
● チームワークが好きで、リーダーシップをとるのが得意
● 社交的でもあるため、周囲から好かれやすい
HSS型HSEにもHSPの繊細な気質をもっているため、他の人が気付かないところで疲れていたり、傷ついたりしています。
HSS型HSEはアクティブである分、HSS型HSPよりも疲れやすいとも言われます。
HSS型HSPの上手く生きるポイント
HSEやHSS型HSP、HSS型HSEは、自分の中に2つの相反する気質をもっていることから、人知れず悩みを抱えているケースも多いです。
HSS型HSPは特に、相反する気質に気づけず、自分自身を傷つけやすいので、自分の特性を知っておくことや、意図的に休みの日を作るなどを生活の中に取り入れていきましょう。
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